RYOTA FUKAI HP

RESEARCH POLICY

★ オリジナリティの高い手法

分析化学の発展は技術の簡便化とも一体であり、最新鋭装置での質量分析データの取得は、比較的容易になった。一方で、世界最高水準の分析精度や確度をもつ技術は、未だにその第一人者の手にのみ委ねられている。これまでの経験学んだ技術を後進に継承するとともに、常に技術的なブレークスルーを志しながらオリジナリティの高い手法をもつ研究者を目指している。

Keywords: 岩石の分解法・元素分離法・質量分析法・質量依存分別・隕石の地球汚染処理


★ 基礎学問の理解

博士課程在籍時に、無機化学的手法による岩石の分解法開発や、元素の分別則に基づいた質量分析法開発を通じて、基礎化学の知識に基づくアイディアが問題解決に不可欠であることを実感した。技術開発のためだけでなく、地球惑星科学においてオリジナリティある着眼点を生み出す上でも基礎理解は欠かせない要素であり、その知識の洗練を常に怠らない研究者を目指している。

Keywords: 無機化学・統計力学・統計学
よく使う数学・物理・化学:
正規分布・ポアソン分布・中心極限定理・t検定・最小二乗法
平均自由行程・粒子の沈降速度・金属の仕事関数
pH・放射壊変・化学平衡・イオンの吸着 等


★ 困難な問題に取り組む

質量分析・顕微鏡技術が飛躍的に進歩した時代から10年ほど経ち、地球惑星科学においても優れた先行研究の蓄積が進んできた。現状残された課題はいずれも技術的に困難なものであると言ってよい。困難な問題を自らの手で切り開くことで、新しい学問や学際領域の開拓に繋がると考えている。現状の技術での実現可能性が低い事例に対して諦めるのではなく、困難な問題にこそ価値があると信じ取り組む挑戦的かつ創造性に富んだ研究者を目指している。

Keywords: 全岩スケール試料の超高精度同位体分析/元素比分析・極微量分析


★ 科学的視野の広さ

これまでの惑星科学研究では、実験・観測・理論というコミュニティがそれぞれ独自に発展してきた側面が強い。一方で、サンプルリターンを掲げる惑星探査が発展している近年、これらの研究との相互理解はもはや必然である。物質科学研究者らしい発想のもとに分野融合型コミュニティの形成に貢献できる、幅広い視野をもった研究者を目指している。

Keywords: 小惑星サンプルリターン・惑星サンプルリターン・γ線観測・X線観測


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